ナベヅル飛来余話

先月、清児の田んぼにナベヅルが飛んできたことをお伝えしました。
その後も3羽のナベヅルが、近くの池をねぐらにしては、清児のたんぼで餌をついばんでいるようです。

そもそもナベヅルは、夏場はシベリアで繁殖し、冬場は越冬のために日本に飛来するそうで、日本の主要な渡来地は、鹿児島県出水市と山口県熊毛町の2箇所だけだそうです。
4年前に5羽のナベヅルが清児に迷い込んだことがあり、今年そのうちの3羽が清児に帰ってきたというのが観察されている方の見解です。



近畿では動物園しか見られない希少な鳥ですから、熱心なアマチュアカメラマンが大勢撮影に来られます。
中にははるばる京都から関空特急「はるか」で来られるカメラマンもいらっしゃるとか。
残念ながら一部には農地やため池に無断で入り込んだり、農道に長時間車を停める不心得者がいるようで、地元農家の農作業に支障が出る始末。
貝塚市が注意喚起の立て看板（写真）を設置してくれました。

これからもナベヅルにとって越冬しやすい清児の農地環境を維持していくことが大切で、イタズラに騒ぎ立てることなくそっと遠くから見守っていただきたいものです。